2012年01月09日

成人の日(1/9)

(1/9・月)
 島田では、成人式が昨日行われて、思い出深い物になったようですね。
 ところで今日は、「成人の日」ですね。
 成人の日は、1948年に「1月15日は、おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と法律で定められました。現在は、2000年に制定されたハッピーマンデー法に基づき1月の第2月曜日に改正されていますが・・・。
 成人の日は、新成人達が両親や周りの大人達に保護されてきた子供時代を終え、自立し、大人の社会へ仲間入りすることを自覚するための儀式(成人式)を行う日です。
 成人を祝う風習は古来から存在していたようです。男子は、髪を結い冠または烏帽子をつけ、服装を改め成人したことを周囲に示しました。また、幼名から烏帽子名に改名する風習も盛んでした(元服・烏帽子〔えぼし〕式)。女子の場合は"裳"という腰から下にまとう衣服を身に付ける裳着〔もぎ〕、髪を結い上げる髪上〔かみあげ〕、歯を黒く染める鉄漿〔かね〕(お歯黒)付けを成人の儀礼としていました。
 一方貴族のように位の高い人々のみにとどまらず、各地の村々でも村人たちが定めた成人の儀式が行われていました。しかしそれは、現在のようにある一定の年齢(20歳)を越えれば成人といった年齢基準ではなく、例えば「1日に60キロの芝を刈って12キロ売り歩けたら一人前の男である」など、年齢に関係なくある目標の行為が出来れば成人として認めるといったものでした。これらの儀式は成年式・成女式などと呼ばれていましたが、明治以降一部の地域を除き、衰退してゆきました。
 明治以降になると、男子は兵役につく義務を課せられました。兵役につくためには徴兵検査を受ける必要があり、この徴兵検査が成人式の意味をもち、成人式制定のきっかけとなったようです。戦後、兵役の義務がなくなり、1948年の"国民の祝日に関する法律"によって「成人の日」は正式な祝日と定められました。
 しかしおめでたい事とはいえ、何故成人の日を祝日にしたのでしょうか。世界的に見ても、このような祝日は珍しいといわれています。
 一説によると、戦後物資も食料も足りない時代で一番乏しいとされていたのは「人材」でした。良い「国家」を作っていくためには、国民自身が成長していかなくてはならないと考えた当時の役人たちは、「こどもから大人になった自覚を持ってほしい」と願ってこの日を祝日にしたそうです。このように成人の日に込められた先人の想いを知ることが、成人になる第一歩なのではないでしょうか。
 最近では、学校行事や総合的な学習の時間(総合学習)などで、20歳の半分の年齢である10歳(小学校4年生)を対象に1/2成人式(にぶんのいちせいじんしき)を開く小学校もありますね。また一部の中学校では中学2年または3年になると学校行事として立志式(りっししき)を行なうところもありますね。これは昔の成人式にあたる元服を迎える時期が現在の中学生の時期にあたるため、その風習を学ぶ意味合いも兼ねているようですね。
作成者:Sato


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Posted by Rokuty  at 07:00 │Comments(0)

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